中国伝来の精進料理「普茶」再現

專心求進。後漢書˙卷三˙肅宗孝章帝紀：其後學者精進，雖曰承師，亦別名家。 聰明進取。漢書˙卷一○○˙敘傳上：乃召屬縣長吏，選精進掾史，分部收捕。 佛教用語。為六度之一。指在修善、斷惡、去染、轉淨的修行過程中，不懈怠的努力。南朝梁˙蕭衍˙覺意詩賜江革詩：唯當勤精進，自強行勝脩。 しょうじん-りょうり　しやう―れう― 5 【精進料理】 肉・魚などを用いず、野菜・豆腐など植物性の材料で作る料理。 中国伝来の精進料理「普茶」再現　可児市で教室

2007年10月27日

丹羽美代子さん（左から３人目）の指導で調理した普茶料理を味わう参加者＝可児市兼山、ガーデンカフェ・ギャラリー兼山窯

　江戸時代に中国の高僧らが長崎に伝えたとされる精進料理「普茶（ふちゃ）」を再現する料理教室が可児市兼山のガーデンカフェ・ギャラリー兼山窯で開かれ、主婦ら５人が往時の食文化に挑戦した。

　普茶は、隠元禅師が承応３（１６５４）年に唯一の開港地・長崎に弟子らと渡来した際、中国風料理として茶席で振る舞ったとされ、京都・黄檗山萬福 寺を中心に黄檗宗の伝来とともに全国に広がった精進料理。四季折々の野菜を主体に旬の味を生かし、色彩の取り合わせにも工夫を凝らすのが特徴という。

　指導したのは、同ギャラリーオーナーで靖風流煎茶（せんちゃ）道教授として普茶料理を会得した丹羽美代子さん（５６）。料理は秋の味覚で、マツタ ケ風のサトイモ煮、イガグリに見立てたクリ入りのサツマイモ団子、巨峰ブドウの包み揚げ、高野豆腐巻き、ゴマ豆腐汁など１汁８菜を分担して調理した。

　出来上がった普茶料理は、丹羽さんの夫で陶芸家重光さん（５６）の大皿や鉢などの作品に盛り付けした。試食した参加者は「旬の持ち味を生かし、素朴な風情の中にも豪華さを感じ、健康にもいい」と満足そうだった。

　教室の問い合わせは丹羽さん、電話０５７４（５９）２４２２。