めいちゃ 銘茶
見て聞いて飲んで急須文化復権を/京都で2007関西お茶まつり【近畿】
掲載日:07-10-25
【京都】宇治茶を中心に関西の銘茶の品質向上と、一般に広くアピールするための第60回関西茶業振興大会京都府大会(2007関西お茶まつりin KYOTO UJI)が20日、宇治市内で開かれた。茶品評会褒賞授与式や、関西茶の発展を目指す大会宣言を決議するなどの式典のほか、産地から自慢の特 産茶の展示即売などのイベント「宇治茶の郷まつり」が行われ、大勢の人でにぎわった。府では第53回大会から7年ぶりの開催で、宇治市文化センターで行われた式典には、産地7府県から生産者ら関係者約200人が参加した。
大会実行委員長の福井正憲府茶業会議所会頭が「緑茶のドリンクは増えているが、伝統を守る急須での茶飲みは減退している。関西地域は素晴らしい茶の産地。心ひとつになって盛り上げよう」とあいさつで強調した。
また大会会長の山田啓二府知事は「市町村と連携して品質の高い茶の生産、担い手育成に努め、宇治茶の郷づくりを目指す」と支援を述べた。
この後、関西茶品評会で、農水大臣賞などの特別賞、大会会長賞、産地賞の全入賞者182人の各代表に、褒賞授与が行われた。
元関西茶業協議会長の堀井信夫さんが「関西茶業60年の思い出」と題して記念講演し、生産者として古くから振興大会にかかわってきたことから「品評会で入賞も大事だが、出品することで自分のレベルを知ることができ、産地拡大にもつながる」と品評会の重要性を述べた。
最後に「関西茶業の育成と発展、急須で淹(い)れるリーフ茶の消費拡大、より安全・安心な緑茶の供給、品評会の継続」などを盛った大会宣言が採択された。また、来年度開催地は高知県に決まった。
閉会に当たって大会副会長の中川泰宏JA京都中央会会長は「茶は人々を潤わせ、安心・健康を与える農業。世界中に関西茶を飲んでもらえるよう頑張る」と決意を述べた。
午後からは消費者向けのイベントが、府立宇治公園(塔の島)で開かれ、宇治茶をはじめ関西の銘茶産地から特産茶や加工品が展示即売されたほか、お茶の種類 を当てるクイズ、茶の手揉(も)み製法の実演などがあり、大勢の人たちが「お茶を見て、聞いて、飲んで」を満喫していた。
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