2008年1月18日 星期五

GAP(適正農業規範)導入

安心・安全な「かごしま茶」生産 全4000戸がGAP導入
推進本部が対策策定/鹿児島市で説明会
(01/18 07:14)


「かごしま茶基礎GAP」について説明する県の担当者=17日、鹿児島市上荒田町
  鹿児島県内の茶業団体でつくる「クリーンな『かごしま茶』づくり」推進本部(事務局・県茶業会議所)は、今年3月から3年間の「第6期対策」をまとめた。 安心・安全な茶生産態勢をさらに強化するため、農業生産の工程管理手法「GAP(適正農業規範)」を導入した県独自の「かごしま茶4000戸が一斉に取り 組む。

 全生産者がGAPに基づく生産工程管理に取り組むのは全国初。17日、鹿児島市で生産、流通関係者らを対象に説明会を開いた。
  「かごしま茶基礎GAP」は、消費者の信頼を深めるため、従来の取り組みに農林水産省が推進する「基礎GAP」の考え方を加えた。専門委員会が策定した管 理基準は茶園と茶工場に分かれており、茶園は施肥や防除管理など34項目、茶工場は製品管理・異物混入防止など32項目からなる。
 生産者や工場主が点検・記録した管理表を市町村の茶業振興会などが茶期ごとに確認し、改善指導する。かごしま茶基礎GAPの実践を通じ、近く基準が策定される見通しの「かごしまの農林水産物認証制度」への誘導を図る。

 今後は同GAPについて解説する小冊子1万部を作製。茶業振興会総会などを通じて配布し、生産者の理解を図る。

  同推進本部は1993年から「クリーンな茶づくり運動」を展開。2003年には全国に先駆けて生産履歴の記帳・開示システムに着手した。県茶業会議所の西 辻俊専務理事は「日本一の茶産地を目指す鹿児島にふさわしい取り組み。今後も安心・安全な『かごしま茶』の優位性を全国の消費者や茶商にアピールしたい」 と話した。

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