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血糖値上昇抑え人気上昇！ グァバ葉ポリフェノール
12/16 18:20
熱帯の果物、グァバの葉に含まれる「グァバ葉ポリフェノール」が注目を集めている。赤ワインに含まれ、動脈硬化などを防ぐ抗酸化作用があることで有名に…
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| メインフォトの説明 | 「グァバ葉入りポリフェノール」入りのトクホ飲料も発売され、人気を集めている この記事について書かれたブログ(1)  熱帯の果物、グァバの葉に含まれる「グァバ葉ポリフェノール」が注目を集めている。赤ワインに含まれ、動脈硬化などを防ぐ抗酸化作用があることで有名になったポリフェノールだが、この「グァバ葉ポリフェノール」は、血糖値の上昇を抑制。中高年世代の３人に１人が罹患したり予備群という、糖尿病の予防や改善に効果があるというのだ。これから気をつけたいインフルエンザを予防する働きも。「グァバ茶ポリフェノール」が入ったグァバ茶の人気も上昇中。働き盛り世代の健康を守る強い味方といえそうだ。◇ ポリフェノールとは、光合成で作られる植物の色素や苦み成分の総称。赤ワインのポリフェノールや緑茶カテキンなどが持つ抗酸化作用が有名だが、実はポリフェノールには５０００以上もの種類があり、その作用もさまざま（別表）。その中で、最近特に注目されているのが、血糖値の上昇を抑制できる効果を持つ「グァバ葉ポリフェノール」だ。 信州大学大学院農学研究科機能性食料開発学専攻の保井久子教授は「『グァバ葉ポリフェノール』の特徴は分子量が大きいこと。たとえば緑茶カテキンの分子量は、１００～３００なのに対し、『グァバ葉ポリフェノール』の分子量は５０００～１万。このため腸管から吸収されることがなく、腸の中で働いてくれるのです」という。 血糖値は、膵臓（すいぞう）から分泌されるインスリンが不足したり、働きが悪くなった結果、血液中のブドウ糖が、脳や筋肉、肝臓などに取り込まれなくなる ことで上昇する。食事で得た糖質（炭水化物）は、腸の中で消化酵素によって分解されてブドウ糖になり、このブドウ糖が腸管から吸収されて血液の中に入る。 そのため、血糖値の上昇を抑制するには、インスリンの働きをよくすると同時に、食生活の改善などで、血液に入るブドウ糖の量を減らすことが重要。そこで活躍するのが、「グァバ葉ポリフェノール」。「腸の中で、すい液アミラーゼなどの消化酵素と結合し、本来ならブドウ糖分解に向けられる消化酵素の数を減らすことができる」と同教授。その結果、血液中に入るブドウ糖の量が減り、血糖値の上昇が抑制されることになる。 実際に、血糖値がやや高めの人を対象にした実験では、「グァバ葉ポリフェノール」を含むグァバ茶を飲んだ群の食後２時間の血糖値の平均は１２５ｍｇ／ｄｌと、飲まなかった群に比べ約２０ｍｇ／ｄｌ下がったという。さらに、継続して飲むことで、空腹時血糖値も平均で５ｍｇ／ｄｌ低下した。 保井教授は、「グァバ茶の良い点は、正常な人の血糖値を下げる心配がないこと。糖尿病の治療薬と併用しても、相乗効果で血糖値が下がりすぎることはない」と話す。 特定保健用食品（トクホ）に認定されたグァバ茶もあり人気急上昇中。年末年始は宴会が続き、血糖値が気になる人も多いはず。働き盛り世代におすすめの健康法だ。 ◇ ■グァバとは？ 熱帯アメリカ原 産のフトモモ科に属する高さ３～４メートルの低木で、和名は「蕃石榴（バンジロウ、バンザクロ）」。日本では、沖縄県をはじめ暖かい地方で栽培されてい る。直径５～１２センチの果実は、そのまま食べたり、デザートやジュースなどに使用。葉は、長さ５～１５センチの楕円（だえん）形で、噛むと苦味や渋味が ある。１７世紀ごろ渡来したとされる沖縄や台湾などでは、古くから薬用植物として重用されていたという。 ■怖～い糖尿病 「糖尿病で怖いのは、高血糖が続くことで起こる合併症」と保井教授。血糖値が高くても、自覚症状はほとんどないため、放置されることが多く、その結果、目の網膜に異常が起こる「糖尿病性網膜症」を発症して失明する人は、年間約３５００人もいる。進行すると腎不全を起こし、血液の老廃物をろ過できなくなってしまう「糖尿病性腎症」を発症。新たに人工透析が必要になる人は年間１万５０００人にも及ぶという。 糖尿病になると、軽い炎症が慢性化してしまうことも多く、大人世代の多くが罹患する「歯周病」も、血糖値が高いと重症化しやすくなるほか、動脈硬化が進行。心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす危険性もある。「糖尿病予備群のうちなら、血糖値コントロールも難しくない。本格的な糖尿病になる前に、きちんと予防することが健康を保つために重要です」（同教授）。 ■インフルエンザ予防にも効果 インフルエンザウイルスは、のど粘膜の上皮細胞に張り付き、細胞の中に入り込んで増殖する。この増殖したウイルスが炎症を起こすとインフルエンザを発症し、高熱がでる。つまり、インフルエンザ予防には、外部から侵入したウイルスの細胞への吸着や増殖を防ぐことが大切なのだ。「『グァバ葉ポリフェノール』には、インフルエンザウイルスを攻撃し、上皮細胞に吸着できなくするような働きがある」と保井教授。抗ウイルス効果を高めるには、外出から帰ったときだけでなく、外出中や仕事中もこまめに、グァバ茶をゆっくり飲んだり、うがいをするのが効果的という。 グアバ (グァバ、グヮバとも;英語:Guava；スペイン語：Guayaba；ポルトガル語：Goiaba；学名：Psidium guajava L.) は、フトモモ科に属する熱帯性の低木。または、これと同じ Psidium 属の約100種の植物の総称。 グアバ 植物学上の特徴と分布カリブ海沿岸、中央アメリカ、南アメリカ北部、東南アジアなどに自生する。和名はバンジロウ。蕃石榴（バンザクロまたはバンセキリュウ）ということもある。沖縄地方の方言ではバンシルー（沖縄本島）、バンチキロー（宮古）、バンチュル（八重山）、また台湾では（バラー、?? ???）と呼ばれる。 葉は楕円から卵型で、長さは5-15cm程度。対生で枝分かれしない。花は白く、5枚の花弁と多数のおしべを持つ。  台湾のグアバ（） 果実は食用とされる。形は球か洋ナシ型で、直径3-10cmほど。皮は薄くてきめが細かく、色は薄い緑色から黄色、成熟期には品種によってピンクや赤になる。強い特徴的な香りをもち、白か橙色の果肉の中には、小さくて固いたくさんの種子がある。なお、種子を多く摂取すると腹をくだす。ビタミンA、B、Cが豊富。 葉に含まれるポリフェノールは、糖の吸収をおだやかにする作用があり健康茶（グアバ茶）に使われる。特定保健用食品の許可がある製品も存在する。 グアバは熱帯の国々で食用として栽培されており、ストロベリー、コスタ・リカ、アップル、ギニア、カットリー、マウンテンなどの品種がある。果実はそのまま食用とするか、デザートなどに使われる。アジアでは、生のグアバに食塩またはプルーンの粉末や乾燥梅干しの粉末（酸梅粉）をつけて食べる。ゆでたグアバはキャンディー、ジャム、マーマレード、ゼリー、ジュースなど、幅広く使用される。 グアバは霜に弱い。ハワイなど一部の熱帯地域では、ある種のグアバが雑草のようにはびこっている。また、グアバは熱帯の植物には珍しく、室内で育成すれば温帯地域でも食べられる大きさの果実を収穫できるため、園芸の対象としても興味をもたれている。日本においては沖縄県で民家の庭木としてよく見られる。 |
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