鉄観音茶の古里 中国・泉州1
2007年12月10日
福建省泉州市の家庭や職場を訪ねると、「お茶をどうぞ」と勧められる。特産の鉄観音茶(ウーロン茶の一種)で、独特の甘い香りと黄金色の液体が特徴。英語のteaは、方言の閩南(ミンナン)語の発音「テ」から来ている、という。
(安渓地区の交易会場で、茶葉から茎を取る作業をする人たち)
鉄観音の古里、安渓地区は「茶都」を名乗る。訪ねた10月下旬は秋茶が出始めたところで、交易会場はお茶農家でごった返していた。「今年の出来は上々。1斤(500グラム)200~500元(約3000~7500円)の品が中心」と役場の楊振陽さん。地区の約80万人がお茶関連産業に従事する。
泉州の市街地には中国茶の喫茶店が多い。古い屋敷を借りた荘剣峰さん(37)の店は外国人にも人気。「毎日午後は近所のお年寄りに開放し、茶菓を無料で出しています」
(文と写真・鈴木暁彦)
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