おいしくて体にいい、漢方茶
毎 日がんばってると、いつのまにか小さな無理が積み重なって、体のバランスが崩れてがち…。そんながんばり屋さんを優しく癒し、力強くサポートしてくれるの が、漢方。漢方生活はじめの一歩のために、前回は漢方薬局でお話しをうかがいました。今回は、さらにハードルを低く、親しむきっかけにちょうどいい漢方茶 をご紹介します。「もっと漢方に親しんでもらえたら…」と、漢方薬局『花凛堂』さんが始めた、併設のカフェでお話しをうかがいました。
漢方カフェ『花凛堂』にある漢方茶は、すべてオリジナル。ナツメ、ヨモギ、アマチャヅル、つゆ草など、民間薬ともいわれる薬草をブレンドしたお茶です。定番は6種類、季節に合わせたお茶も登場して、悩みや体質に応じてチョイスできます。
「体にいいのはもちろん、味にもこだわって何度も何度も試飲して作りました。薬ではなくお茶なので効果は穏やか。日頃のお茶の代わりに、自分の体に合うものを飲んでもらえたら」と、中医薬膳指導員でもあるマネージャーの福浦未来さん。
た とえば、授乳中のお母さんにおすすめの『はこべ茶』は、「お乳の出を良くするハコベ、利尿作用が高く“体から出す”働きを助けるタンポポ、ビタミンCを補 うキンカンを玄米茶にブレンドして、産後の体を優しくサポートします」。グァバ葉、バナバ葉などをブレンドした『らふま茶』はダイエットしたい人に。目の 疲れ、イライラを感じる人には、くこし、めぐすりの木などをほうじ茶にブレンドした『くこ茶』。カフェでいただくとポットサービスで各500円、お持ち帰 りは10回分で2,000円。自分のために、家族や友だちへの贈り物にも、あれこれほしくなります。
自分仕様の漢方茶が出来上がり!
さらにおもしろいのが、カウンセリング漢方茶。体の状態や体質から、自分のために漢方茶をブレンドしてくれるのです! 果たして自分の体が欲しているお茶はどんなものか!? 味わってみたくて挑戦しました。
まず、カウンセリングシートで自分の体調をチェックします。肌が荒れやすい・カゼをひきやすい・便秘気味・下痢気味・立ちくらみを起こしやすい・手足が冷える……など、気になる症状を焙り出して、改善してくれる薬草をお茶とブレンドしてくれます。
私の場合、カウンセリングから、手足の冷え、むくみの悩み、ダイエットがしたい…という3つをポイントにしぼり、自分仕様の漢方茶が出来上がりました! 体を温めるほうじ茶をベースに、ブレンドしたのは…
・黒文字 → 利尿作用でむくみの解消に
・ナツメ → 気と血を補って冷えと疲れを和らげる
・らふま → 血液中の余分なコレステロールをとる
・山扁豆 → 目の疲れを改善、利尿作用もあり
さて、わくわくしながら自宅で飲んでみたら…おいしい! 漢方やハーブ特有の自然な甘みや苦みが感じられて、クセになりそう! 苦みが苦手な人ははちみつを垂らすといいとのこと。ちゃんとレシピをもらえるので、次回、また同じブレンドの購入もできます。
カフェのメニューは薬膳スイーツや薬膳粥と、食べ物も体にいいもの。薬膳というと、これまた敷居が高く感じるかもしれないけれど、漢方茶と同じく、実は毎日の暮らしにすぐ取り入れられるんです!
「冬 はショウガやネギを食べれば体が温まり、夏の果物スイカは体を冷やしてくれる。季節に逆らわず、その時期においしい旬のものを食べることが、自然と養生に なるということ。むずかしく考えることはないんです。カフェの薬膳粥は、季節の具や薬味を使っています。寒いこの時期は、代謝が低くなるので腎臓の働きを 助ける<エビとブロッコリーのお粥>、気と血を補う<豚肉のそぼろのお粥>をご用意。素材使いを普段の献立の参考にもしてもらえたら」
生活習慣を劇的に変えるのはなかなか難しいけれど、身近に漢方があれば少しずつ、でも確実にいい方向に向かっていける。体力がなくては、やりたいこともがんばれないですもんね! 漢方を味方につけて、新年からまた元気な自分で、新しいこと始めましょう!
2007年12月28日 星期五
漢方茶
漢方生活入門 <後編>
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