ローマ法王へうれしの茶
ローマ法王フランシスコへ届けるうれしの茶と茶器の贈呈・出発式が9日、嬉野市嬉野町不動山の上不動茶業組合茶工場で行われた。
不動山地区は、うれしの茶栽培の発祥の地。1600年代に長崎から多くのキリシタンが移り住んだとされ、毎年11月、殉教者を悼む式典が行われていることもあり、昨年から地元茶をローマ法王に贈っている。昨年は、法王代理人から、法王の写真とお礼の手紙が返ってきたという。
今年も、2種類の新茶と約6年間熟成させた紅茶計約1キロ、急須や湯飲みの茶器とのセットを3組贈った。
式には、茶業関係者ら約30人が出席。谷口太一郎市長は「ささやかな届けものだが、込められた嬉野市民の熱い思いが今年も届くように祈っている」と語り、出席者らは拍手で荷物を送り出した。
贈る茶のうち、蒸製玉緑茶を生産した上不動茶業組合の下田正己組合長(73)は「昨年の干ばつもあり、今年のお茶には苦労がつまっている。法王には、うれしの茶のまろやかな口当たりと豊かな香りの余韻を楽しんでほしい」と話していた。
2014年07月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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