2014年4月23日 星期三

長崎県名産「そのぎ茶」: 隠元禅師来日360年献茶式

隠元禅師来日から360年
隠元禅師の遺徳をたたえ、献茶式を開いた煎茶道知足庵流長崎支部の会員ら=長崎市、興福寺
隠元禅師の遺徳をたたえ、献茶式を開いた煎茶道知足庵流長崎支部の会員ら=長崎市、興福寺


 日本における煎茶道の開祖とされる隠元禅師(いんげんぜんし)が来日し360年となるのを記念した茶市が20日、長崎市寺町の興福寺であった。献茶式などがあり、参拝客らでにぎわった。

 隠元禅師は中国生まれで、江戸初期の1654年に長崎に来た。興福寺住職などを務めた後、京都に移り、禅宗の一派「黄檗宗(おうばくしゅう)」の本山・萬福寺を開山。お茶を楽しむ風習を広めたほか、インゲン豆を日本に伝えたことでも知られる。

 本堂では煎茶道知足庵(ちそくあん)流長崎支部が献茶式を開いた。本年産「そのぎ茶」をいれた湯飲みを本尊の釈迦(しゃか)如来像と、隠元禅師像にささ げ参拝客に振る舞った。茶市では、そのぎ茶振興協議会の会員らが新茶を販売。昔ながらの釜いりでの製茶の実演や茶の入れ方教室もあり、すがすがしい香りが 漂った。松尾法道住職(63)は「お茶の文化は、ここ長崎から全国に広まった。このことをもっと知ってほしい」と話した。



 長崎県名産そのぎ茶のしおり 東彼杵町は、長崎県一の緑茶の産地です。
眼下に大村湾を一望する台地には、約400ヘクタールの茶畑が広がり、毎年県内の60%を占める750トンのお茶が生産され、「そのぎ茶」として販売されています。
「そのぎ茶」のルーツは古く、中国の文化が伝わった遣隋使や遣唐使の時代までさかのぼると言われます。
また、15世紀には、釜炒りによる製茶法が西九州に伝えられると、町内各地で盛んに生産されるようになり、その後、元禄年間には、大村藩主の奨励によって、茶園の集団化で現在の基礎がつくられました。
また、「そのぎ茶」は、約300年前来日したドイツ人医師ケンペル、約220年前に来日したスウェーデンの植物学者シュンベリー、さらに180年前に来日 したドイツ人医師シーボルトのいわゆる出島三学者が、江戸参府のおり、彼杵に宿泊し、見事な茶の栽培技術に驚嘆、広くヨーロッパにも紹介されたと言われま す。
「そのぎ茶」は、主に蒸製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)と言われますが、その製法は、伝統ある手炒り茶の流れをくみ、丸っこい独特の形からは深みのある「ふくよかな味と香り」がかもし出され、銘茶として多くの人々から高い評価を受けています。
また、栽培も有機栽培で、茶の樹に適した土づくりと、緑茶のうま味をさらに引き出すため、直射日光を調整する施設を設備し、蒸製玉緑茶に適した茶の葉を生産するなど、入念な管理が行なわれています。
お茶は、昔から日本人に一番適した飲み物として親しまれてきました。
今後とも、ぜひ「そのぎ茶」をご愛飲ください。

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