日本茶を飲まない日本人
2012年12月25日
日本茶の生産農家が集まる会議でも冒頭から「日本茶を取り巻く環境はますます厳しい」との挨拶から始まる。どうすれば現状を打破できるかという主旨の会議であるはずだが、挨拶を聞いた農家たちは「やっぱりだめなのか」と肩を落とすのが現実だ。
三重県松阪市で30ヘクタールで日本茶の生産および販売をしている農家は、消費者に日本茶のおいしさを知ってもらおうと、時折東京を訪れて日本茶のPRを おこなう。プロが煎れるお茶を試飲してもらうと、足を止め「おいしいね」と言うものの、買ってくれる人は少ないそうだ。
「おいしいけど、うちには急須がないので」と言いながら立ち去る人もいるという。経営者は「待ちの姿勢では到底、日本茶マーケットの維持は不可能」と、通常の茶葉販売もおこないながら、三重県内にお茶をテーマにしたカフェの運営に乗り出し、顧客の支持を得ている。
このように消費者に近づいた事業を展開している農家は少数派だ。「昔は日本人もお茶を飲んだのに」「バブル前までは贈答品がよく売れた」ともっぱら古き良き時代を振り返る農家が大多数を占める。
成長する飲料分野 漢方茶業界30%増
2013.1.5 05:00
中国国家統計局中国産業企業情報公表センターが発表した2012年第1~3四半期(1~9月期)の中国飲料産業に関するリポートによると、同業界は前年同期比10%増のペースで安定して成長。中でも漢方茶業界は30%増と、平均を大きく上回る伸びをみせている。
製品種別にみると、飲料水、果汁飲料、炭酸飲料のシェアはいずれも20%超で、同産業の主要製品となっている。茶飲料、漢方茶、機能性飲料、飲料水のシェアは前年より上昇した。1~9月の缶入り飲料市場の上位4商品とシェアは上から順に加多宝(漢方茶)が11.1%、コカ・コーラが10.3%、露露(アーモンドジュース)が 10.0%、椰樹(ココナツジュース)が8.0%だった。近年は健康飲料の比率が高まり、炭酸飲料のシェアは下降傾向にある。
中国飲料産業は00年以降に大きく成長。同局によると、同業界の生産高は過去12年間で約7倍となり、年平均成長率は20.7%で、同期の国民経済および第2次産業の成長率を上回っている。(中国青年報=中国新聞社)
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