武者小路千家で初釜
談笑しながら濃茶を練る武者小路宗守家元(12日午前10時15分、京都市上京区・官休庵) |
茶道武者小路千家の初釜が12日、京都市上京区の官休庵で始まった。千宗守家元が招待客に濃茶をふるまい、年始のあいさつを交わした。
午前10時、茶室弘道庵で初席が始まった。宗守家元は、今年が平城遷都1300年にあたることから、昭和初期の法隆寺献茶記念の皆具(かいぐ) や、勅題(ちょくだい)の「光」にちなむ五代文叔作の茶杓(ちゃしゃく)「星月夜」などを用いてお点前。山田啓二京都府知事夫妻や伊吹文明衆院議員ら21 人をもてなした。
列席者は、ほどよく練られた濃茶を味わい、和やかに一碗(わん)を飲み回した。床には大徳寺の翠厳筆「松老雲閑曠然自適」の軸や、枝を垂らした綰柳(わんりゅう)などが飾られ、初春のすがすがしさを感じさせた。
また薄茶席の床には、昨年、宗屋若宗匠が文化交流使として訪れていた米国・ニューヨークで発見した八代一啜斎筆の「啼鶯到處百花休」の軸を掛けた。
京都での初釜は15日まで続き、政財界人や文化人ら約750人が出席する。東京でも23、24日の両日に開催する。
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