2013年12月30日 星期一

禅と茶 平戸が発祥です 栄西の茶畑は「冨春園」、庵(いおり)は「冨春庵」

県内トピックス (2013年12月28日更新)
長崎新聞


禅と茶 平戸が発祥です
平戸発祥とされる「禅と茶」の碑を平戸市に寄贈した千光寺の田中住職(右から2人目)=平戸市田平町、平戸大橋東口
平戸発祥とされる「禅と茶」の碑を平戸市に寄贈した千光寺の田中住職(右から2人目)=平戸市田平町、平戸大橋東口

平戸島に日本で初めて禅と茶をもたらしたとされる臨済宗の開祖、栄西(えいさい)禅師(1141~1215年)の800年遠忌となる2014年を前に「禅と茶・平戸発祥」碑の除幕式が27日、平戸市田平町の平戸大橋東口であった。

 碑は高さ約4メートル、幅約5メートル。碑文は「冨春庵(ふしゅんあん) 日本禅宗発祥之地」「冨春園(ふしゅんえん) 日本最初之茶園」などとしたためられている。大相撲の佐渡ケ嶽親方=元関脇・琴ノ若=が揮毫(きごう)した。

 栄西ゆかりの千光寺(同市木引町、田中宗寛(そうかん)住職)が設置し同日、市に寄贈した。制作費約600万円。

 除幕式では、黒田成彦市長や田中住職らが碑を覆っていた白布を引き、完成を祝った。田中住職は「茶と禅文化の源流が、平戸にあることを全国の人に知ってもらいたい」と話した。

 千光寺によると、栄西は1191年、中国での修行を終え平戸島に帰着。持ち帰った茶の種を近くの畑にまき、住民に禅を伝えた。中国の修行地にちなみ栄西の茶畑は「冨春園」、庵(いおり)は「冨春庵」と名付けられ同寺に史跡として伝えられている。

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