台湾の茶文化は生活と切り離せません。地元の人の家を訪ねる、または街中の公園を散步すれば、お年寄りが集り、茶を囲みおしゃべりに花を咲かせ、 将棋を打つ光景を目にするでしょう。台湾の若者もお茶が大好きです。生活のリズムが速い彼らは、ドリンク屋台やコンビニで茶を買います。実は茶はかつて台 湾三大輸出品の一つでした。17世紀末の30年間、台湾茶は総輸出額の50パーセント以上を占めました。一部の茶は日本にも輸出され、緑茶と紅茶が主だっ たといいます。 茶摘みで楽しむ 台湾茶は種類が多いです。中でも凍頂烏龍茶、文山包種茶、東方美人茶、松柏長青茶、木柵鉄観音、三峡龍井茶、阿里山珠露茶、台湾高山茶、龍潭龍泉 茶、日月潭紅茶の十種が「台湾十大名茶」と呼ばれます。これら茶葉は樹種、製茶方法、産地に基づき命名されています。台湾茶に対する知識を深めたければ、 台北坪林の「茶葉博物館」、新竹の「北埔茶葉博物館」、南投の「鹿谷茶博物館」へ足を運びましょう。 茶どころを訪ねるのもいいでしょう。台湾で最も有名な茶産地といえば、阿里山です。阿里山では茶園へつながる遊歩道も多く、運が良ければ茶摘みの 光景を目にすることもできます。台北烏来「文杉農場」、宜蘭県「中山レジャー農業区」、新竹峨嵋では、茶摘み体験教室を定期的に開催しています。 おしゃれにお茶を 生活型態の多様化に従い、茶は庶民生活から発展し、くつろぎ、知性、さらにはトレンドを代表するものとなっています。現在台湾では、街のあちらこ ちらで、それぞれ違ったテイストの茶館を目にできます。伝統的な茶文化にこだわる茶館では、文人、知識人が茶を囲んで芸術を語ります。茶と西洋スイーツを 組合せ、ユニークなアフタヌーンティーの時を過ごせるところもあります。トレンドのコンセプトを取り入れ、おしゃれな空間を形作り、若者の貯まり場になっ ているところもあります。 「お茶を飲みにどこへ行ったら?」と迷ったら、台北猫空へ行ってみましょう。猫空は台北盆地の山側にある茶と風景で有名な場所です。かつては台北最大の茶産地の一つでした。ここで生産される鉄観音茶は日本時代に、総督特等金牌賞を受賞しています。 猫空へは全長約4キロの「猫空ロープウエイ」で。最近は新たに床がガラス張りになった「猫の眼ゴンドラ」が導入されています。足下の茶園をはっきりと眺めることができます!
(つづき)
文/台湾観光月刊
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2012年9月27日 星期四
台湾茶文化 (1)
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