同店では、福建省や安徽省、雲南省などで栽培された高級中国茶を伝統茶器で提供する。1,000種類あるといわれる中国茶のうち、無発酵の「緑茶」、前 発酵の「白茶」「青茶」、後発酵の「黒茶」など、6種類13銘柄を用意する。原料は、どれもサザンカの一種「カメリア・シネンシス」だが、発酵の度合いと 焙煎(ばいせん)の違いによって、香り、味、効能が異なる。例えば、緑茶の「黄山毛峰(こうざんもうほう)」は美容とリフレッシュ、黒茶の「陳年(ちんね ん) 宮廷プーアル茶」は消化促進とダイエットに効果が期待できるという。
店内には専属スタッフが2人おり、それぞれの銘柄に合ったいれ方、味わい方のアドバイスを随時行う。陶器製の急須「紫砂茶壺(しさちゃふう)」に入れて 95度以上の熱い湯を注ぎ、立ち上る香りを堪能するお茶もあれば、ガラスの器に入れて白菊や野バラの花が現れる趣向を見守る工芸茶もある。
メニューは、中国茶1銘柄にお茶請けとミニデザート2品が付く「茶福セット」(480円)、そこにお粥(かゆ)と能登産豚入り蒸しまんじゅうなどが加わるセット(500円)や「選べる点心セット」(500円)も。
同店のスペースはこれまで、「菜香樓新館」の予約客席として利用されていたが、空席が目立ったため中国茶カフェへの転換を決めた。席数は30席。
4月25日には、中国茶と点心を味わいながら、民族楽器「揚琴」の演奏と太極拳演舞が楽しめるイベントを開催する。参加費は1,800円で、現在予約を受け付けている。
同店スタッフは「伝統茶器で中国茶を飲める場所は金沢市内で初めてだと思う。皇帝や文人を魅了してきたお茶を通じて、中国の文化や歴史にも親しんでほしい」と話す。
営業時間は11時30分~17時30分。木曜定休。
粤华花梨螺钿扬琴 |
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