2009年5月11日 星期一

【静岡】《茶況》

【静岡】

《茶況》 県産二番茶需要少なめ 『中刈り更新』適した年に

2009年5月10日

 県産二番茶は例年より需要量が少ないとみられているため、適正な「中刈り更新」を進めるのに適した年になりそうだ。

 中刈り更新は一番茶後に枝を刈り落として樹勢回復を図る。翌年の一番茶の品質が高まりやすいが、今季の二番茶は収穫できない。

 各農家は全茶園面積の25%ずつを毎年、更新するのが標準的だが、全般的に樹齢が古いため、JA職員は「33%ずつ、3年に1度が理想的」と指摘する。

 だが、現実には二番茶を生産、販売しないと経営が苦しいため、「20%ずつの更新」をしている農家もあるという。

 このため、需要薄とみられる今季は、樹勢回復につながる更新をあらためて見直す好機となっている。

 ある大手問屋は「この2、3年の在庫が重なり供給過剰とみられるが、極端に減産すると反動が生じやすい。減産、減産で3年後に供給不足といった事態になれば、業界は不安定になる。買い手は今、頑張って買い、売り手は忍ぶという協調が必要」と話していた。

(松本利幸)

 袋井・森 袋井市では5400キロが上場。高値2600円、安値980円、平均1154円。森町は3168キロが上場。高値5000円、安値1000円、平均1835円だった。

 掛川・小笠 掛川地区の生産日数はあと2日程度とみられる。掛川茶市場には38口2万2640キロ上場され、高値3500円、安値850円、平均は1481円だった。9日までの累計取扱量は66万9880キロとなり、前年の91%となっている。

 島田・金谷 産地問屋は仕上げ、発送作業を進めながら二番茶に向けた情報収集に努めている。

 川根 産地問屋は生産農家や消費地との情報交換を進めている。

 牧之原 産地問屋は消費地に向けた新茶の売り込みに力を入れている。

 藤枝 藤枝茶流通センターに9日、一番茶は約5500キロ入荷した。雨の影響で3日ぶりの取引。摘採時期がずれたことによる品質の低下は少ないといい、商いはスムーズだった。1キロ当たり2500-950円で取引され、2000円前後が多い。

 ▽静岡茶市場(県内2万8000キロ、県外1万8000キロ。キロ・円)

県内平均 2010

県外平均 1137

美 和  3400  1500

藁 科  2100  1580

しづはた 4700  1600

玉 川  4400  1400

清 沢  3000  1580

大 川  2800  1450

   ◇

愛 知  2300   800

山 口  1050  -

徳 島  4500   900

高 知  4000  1000

佐 賀  1600   900

宮 崎  1500   800

 ▽静岡市葵区製茶あっせん所(少量入荷、キロ・円)

小 笠  1050   900

 ▽鹿児島県茶市場(せん茶約4万5000キロ。キロ・円)

平均   1202

高値安値 3899   400

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