【静岡】
《茶況》 県産二番茶需要少なめ 『中刈り更新』適した年に
2009年5月10日
県産二番茶は例年より需要量が少ないとみられているため、適正な「中刈り更新」を進めるのに適した年になりそうだ。
中刈り更新は一番茶後に枝を刈り落として樹勢回復を図る。翌年の一番茶の品質が高まりやすいが、今季の二番茶は収穫できない。
各農家は全茶園面積の25%ずつを毎年、更新するのが標準的だが、全般的に樹齢が古いため、JA職員は「33%ずつ、3年に1度が理想的」と指摘する。
だが、現実には二番茶を生産、販売しないと経営が苦しいため、「20%ずつの更新」をしている農家もあるという。
このため、需要薄とみられる今季は、樹勢回復につながる更新をあらためて見直す好機となっている。
ある大手問屋は「この2、3年の在庫が重なり供給過剰とみられるが、極端に減産すると反動が生じやすい。減産、減産で3年後に供給不足といった事態になれば、業界は不安定になる。買い手は今、頑張って買い、売り手は忍ぶという協調が必要」と話していた。
(松本利幸)
袋井・森 袋井市では5400キロが上場。高値2600円、安値980円、平均1154円。森町は3168キロが上場。高値5000円、安値1000円、平均1835円だった。
掛川・小笠 掛川地区の生産日数はあと2日程度とみられる。掛川茶市場には38口2万2640キロ上場され、高値3500円、安値850円、平均は1481円だった。9日までの累計取扱量は66万9880キロとなり、前年の91%となっている。
島田・金谷 産地問屋は仕上げ、発送作業を進めながら二番茶に向けた情報収集に努めている。
川根 産地問屋は生産農家や消費地との情報交換を進めている。
牧之原 産地問屋は消費地に向けた新茶の売り込みに力を入れている。
藤枝 藤枝茶流通センターに9日、一番茶は約5500キロ入荷した。雨の影響で3日ぶりの取引。摘採時期がずれたことによる品質の低下は少ないといい、商いはスムーズだった。1キロ当たり2500-950円で取引され、2000円前後が多い。
▽静岡茶市場(県内2万8000キロ、県外1万8000キロ。キロ・円)
県内平均 2010
県外平均 1137
美 和 3400 1500
藁 科 2100 1580
しづはた 4700 1600
玉 川 4400 1400
清 沢 3000 1580
大 川 2800 1450
◇
愛 知 2300 800
山 口 1050 -
徳 島 4500 900
高 知 4000 1000
佐 賀 1600 900
宮 崎 1500 800
▽静岡市葵区製茶あっせん所(少量入荷、キロ・円)
小 笠 1050 900
▽鹿児島県茶市場(せん茶約4万5000キロ。キロ・円)
平均 1202
高値安値 3899 400
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