2012年1月11日 星期三

「茶のしずく石鹸」、集団提訴へ

アレルギー

allergic: Definition from Answers.com
中文(繁體)adj. - 極討厭的, 過敏的, 患過敏症的. 日本語 (Japanese) adj. - アレルギーの, 神経
過敏の, ...

. しずく). (ほぼ同義の漢字)

「茶のしずく石鹸」旧製品 1000人超被害、集団提訴へ

 福岡県のせっけん製造販売会社「悠香」が販売した「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧製品による小麦 アレルギーの深刻な状況が次々と明らかになっている。これまでに少なくとも569人が発症、ほかにも被害を訴えた人は1千人を超えた。被害拡大の背景に は、悠香や関係機関の対応の遅れがあったと指摘されている。被害対策弁護団が結成され、年度内に集団提訴する見通しとなっている。

 「せっけん一つで人生が変わってしまった」。茶のしずくを約3年半使い、重いアレルギーを発症した千葉県市川市の女性会社員(38)はこう話す。

 もともと食物アレルギーはなかった。しかし、使い始めて3年目。昼休みにパスタなどを食べて会社へ戻ると、突然、下痢、嘔吐(おうと)、けいれん、呼吸困難などのショック症状が出た。救急搬送された後、検査で小麦アレルギーと判明した。

  以来、小麦製品をまったく食べられなくなった。パンや麺類はもちろん、加工食品もつなぎに小麦が入っていることが多く、成分を確かめないと怖くて口にでき ない。そのため外食は難しく、会社には弁当を持参する。「これから先、ずっとこの生活が続くかと思うと怒りがこみ上げてくる」

 アレルギーの原因となったのは、保湿効果を高めるために使われた「グルパール19S」という成分。小麦のタンパク質を人工的に分解したもので、化粧品原料として流通していた。今回は、せっけんを使ううちに皮膚などを通じ体内に入り発症したとみられる。

  最初に気づいたのは、国立病院機構相模原病院の福冨友馬医師だった。平成20年12月以降、通常の小麦アレルギーとは異なるまぶたの腫れがある患者を相次 いで診察。患者らが茶のしずくを使用していることを突き止めた。21年10月、日本アレルギー学会の席上、商品名は伏せた上で初めて「せっけんで小麦アレ ルギーが起きる」として健康被害を報告した。

 だが、その後の対応は後手に回った。厚生労働省は22年10月、小麦由来成分を使うメーカーに注意喚起を通知したが、悠香が自主回収を始めたのは、そこから半年以上もたった23年5月だった。

 健康被害に関する国への届け出が遅れた疑いも浮上している。薬事法では製品の安全性に関わる研究報告を知った場合、30日以内に厚労相へ報告するよう定めている。

  悠香は23年3月に島根大教授らの被害に関する論文を届け出た。だが福冨医師は22年3月に、悠香に対し成分に問題がある可能性を指摘。学術誌に論文が受 理された後の同年11月にもあらためて説明したといい、悠香が早い段階から研究報告の存在を把握していた可能性がある。

 悠香は「薬事法に基づき適正に対応している」としている。だが、福冨医師は「悠香はもっと早い段階から被害の実態把握に努め、情報をわかりやすく購入者に伝えるべきだった」と指摘する。厚労省も事実関係の調査を開始している。

  行政の危機感が希薄だったとの批判もある。厚労省は22年10月の注意喚起では商品名を公表せず、消費者庁も通知を知りながら厚労省に商品名を問い合わせ るなどの対応をしなかった。東京弁護団の飯田美弥子弁護士は「場合によっては死に至るという認識が足らなかった」と批判する。

 弁護団によると、23年11月の時点で提訴を検討している被害者が全国で500人程度おり、今年に入っても増え続けているという。

【用語解説】茶のしずく石鹸

  人気女優のテレビCMが話題になり通信販売でヒットした。旧製品は延べ約467万人に約4650万個が販売された。顔のかゆみや目の周りの腫れのほか、呼 吸困難や一時意識不明になる重症例も多く報告された。日本アレルギー学会が製造販売会社から受けた報告では、診断書のある発症者は569人、症状を訴えた 人は1254人に上る。22年12月に小麦由来成分を除いた商品に変更されている。(長谷川陽子)

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